No.1「はじめてのデート!その3」
彼ったら、鞄の中から何かを取り出した。いったい、何?
ほら、見てごらん!テレビだよ!
携帯テレビの中には、ぐるぐる回っているお馬さんの姿が映っていたんです。
「今日の狙いはフェラダンス、じゃなかった、フェアダンス!サインからいうと、この馬なんだよ!」
「フェ、フェラダンス!?サインって何?」
わたし、なんだか悪いことをしているみたいで、ちょっとドキドキした。
そのうち、ファンファーレ(後から彼に教えてもらった言葉なんだけど)が鳴って、いよいよレースが始まるみたい!
彼ったら、携帯テレビにかじりついて、わたしのことなんか忘れてるみたい!もうっ!
「あっ!」彼が、いきなり叫んだ!
「よし、アマゾン外枠発走!」
彼ったら、聞いてもないのに「ここはダンスはダンスでもフェアダンスなんだよー!」だってー。
レースが始まったみたい、彼ったら一転無口になってテレビをじっと見てる。初めて見た真剣な顔。
ちょっとかっこいいかも!
「あーっ!」彼がまた叫んだ!
「アマゾン、よれたよね、よれたよね!降着だよ、あれじゃあ!」って言うんです。
「ねえ、何が勝ったの?」って聞くと、
「今審議中なんだよ。ダンスダンスで女王様の舞踏会ってとこかな。みんなアマゾンだって言うけどフェラなんだよ。」
だってー。なんだかよくわからない!
「よしっ!」彼がまた叫んだ!
なんだか、彼当たったみたい!とても嬉しそう!その顔を見たら、わたしも嬉しくなった!
「アマゾンはもちろん押さえたけど、ここはフェラでいいんだよ!みんなはアマゾンだって言うけど、当たったんだから。」
(後から、やっぱりアマゾンが正解だったかなー、なんて言ってたけど)
彼ったら、「またちょっと、行きたいところがあるんだけどいいかなー?」だってー。
今度は、どこに行くのかしら?わたし、ドキドキしながら「いいよー!」って言ったんです。
続く!